2020年度 脳神経外科専門医試験 合格体験記

榎本 紀哉先生(平成26年 徳島大学卒)

 2020年度に脳神経外科専門医試験を受験しました。コロナ禍ということで異例づくしの受験でしたので、後世に残すためにも合格体験記を書かせていただきます。

 2020年3月24日、東京五輪の延期が発表され社会がざわついているなか、4月6日にひっそりと試験の延期が発表されました。本来なら7月30日から試験であり、残り3か月を切っての発表。全く勉強がすすんでいなかった私は、ほっと一安心。しかし3か月以上1次試験が延期となりましたが、延期分勉強できたかというとそんなことはなく。結局試験勉強は直前2か月が大切なんだなぁと痛感しました。

 試験自体は1次試験と2次試験の間が1か月以上空いているという変則日程でした。1次試験は11月8日に全国7会場で行われました。徳島大学に在籍していた私は岡山会場での受験でした。岡山会場では25人が受験しましたが、長机に2人ずつ座り、まるで人気のない大学講義のような雰囲気でした。そして果てしなく長く感じる1週間経過後に1次試験合格発表。2次試験はその発表から4週後でしたが、その間は燃え尽き症候群で何も手につきませんでした。2次試験は12月14-15日に全国2会場(仙台・京都)で行われ、晴れて最終合格発表がありました。

 

徳島大学病院脳神経外科では週3回のカンファレンスがあり、多種多様な疾患についてエビデンスを交えた討論がなされています。また私は専門医試験前に関連病院の徳島県立中央病院に1年半、高知赤十字病院に1年、それぞれ勤務させていただきました。どちらの病院も特に脳卒中や外傷の症例が豊富で、手術の指導体制も整っており、非常に有意義な期間を過ごせました。専門医試験は1次試験では基礎から臨床まで多くの知識を要求され、また2次試験では実際の手術経験がないと答えられないような質問が見られます。私が合格できたのも、徳島大学の研修プログラムと、その中で指導いただいた先生方のおかげでした。入局希望の先生方に伝えたいことですが、徳島大学の研修プログラムでは自然と合格に必要な知識が身につきますので、専門医試験への不安は不要です。また試験前には試験休みもしっかりともらえますので、安心して入局してください。最後になりましたが、徳島大学病院および関連病院で多くのことをご指導いただきました先生方、また試験勉強を共に頑張り合格に導いていただいた同期に厚くお礼を申し上げます。